プレー・アカデミーが日本のジェンダーとスポーツに与えた影響が「スポーツ白書2023」に掲載

Man gives girls high-five during lacrosse game
プレー・アカデミーはスポーツを通じて日本の女の子を支援するために地域コミュニティ団体と連携しています© Hiroki Nishioka/Play Academy

プレー・アカデミーwith大坂なおみの日本の女の子とスポーツに関する先駆的な取り組みが、笹川スポーツ財団が 3 月に出版した「スポーツ白書2023」に掲載(白書の詳細はこちらから)。

3 年ごとに発行されるスポーツ白書2023は、事例、研究、データ、および国内のスポーツに関するその他の有益な情報をまとめたものであり、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団を含む 約70名の研究者と実践者が出版に貢献。 また、本白書はスポーツ分野の政策立案者、研究者、専門家にとって信頼できる参考資料の一つとしても活用されている。

12章にわたるさまざまなスポーツに関するトピックの中でプレー・アカデミーは、第12章第12章「スポーツによる国際開発」内の「スポーツとジェンダー平等」でアスリート、ビジネス、草の根の団体が協力し、女の子の活躍の場を増やしジェンダー平等への貢献をしている取り組みのケーススタディとして取り上げられた。

本記事は女の子がスポーツに参加するための障壁に関する全国的な統計をまとめた上で、プレー・アカデミーは過去 22 年間に社会変革のためにスポーツの力を活用したローレウスの世界的な実績に基づいてこれらの阻害要因に対する可能な解決策を提案。

https://twitter.com/KahoShinohara59/status/1641064630272557056?s=20

ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団のプログラム・マネージャーの篠原果歩は、「プレー・アカデミーのような事業は、スポーツに参加する際に直面する様々な障壁によってスポーツがもたらす利益や機会を逃している日本の女の子たちにとっては、なくてはならない取り組みである」と話す。

また、「白書に取り上げられることによって、私たちの日本での取り組みが、女の子がスポーツに参加することの必要性と重要性についての認識をさらに高め、より多くの女性のロールモデルが次世代への道を開くことを期待している。」

白書に掲載されたプレー・アカデミーの事例は、日本の女子スポーツに対する具体的な障壁を以下のように述べている:

  • 女の子の興味に合ったスポーツ環境とそれを支えるインフラ不足
  • 女の子のスポーツ参加を妨げる従来のジェンダー認識
  • ハラスメント対策の欠如と、子どもや脆弱な若者の保護に対する意識の低さ
  • 女性コーチの少なさ
  • 女性の体の変化への理解不足

「スポーツをすることで、友達と一緒に体を動かすことの楽しさや重要性を再認識できるが、特にスポーツに苦手意識を持っている女の子にとって、スポーツに参加する機会は少ない」と篠原は述べる。「意思決定の過程で関係者や対象者の声に耳を傾け、志を同じくするパートナーと協力して反映・改善することで、さまざまなバックグラウンドを持つすべての人が楽しめるスポーツを実現することができる。 それには性別や能力の違いも含まれ、社会課題解決の成功要因であり、人を受け入れる文化としてのスポーツのさらなる発展と普及につながるだろう。」

2020年に東京で発足して以来、プレー・アカデミーはテニスの大坂なおみ選手、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団、ナイキと連携し、日本での活動を拡大しながらスポーツを通じて女の子を支援してきた。現在日本国内では、4つの草の根団体と連携し、助成制度を通じて女の子のための地域でのスポーツ活動を支援し、キャパシティ・ビルディングや研修の機会を提供しながら楽しく前向きな遊び体験と女性リーダー開発を推進している。

文: Play Academy with Naomi Osaka