プレー・アカデミー with 大坂なおみ、テニス界のスター選手誕生の地へ支援拡大

Naomi Osaka as a child
Naomi Osaka (right) was born in Osaka, Japan, and moved to the USA at age 3 ©Naomi Osaka

女の子のエンパワメントを目的とする大坂なおみ選手の活動が、彼女の生まれ故郷である大阪での支援を開始します。

2020年に東京で始まったプレー・アカデミー with 大坂なおみは、その後ロサンゼルスとハイチの草の根団体との連携に拡大し、女の子のスポーツへの参加率を高めることで、スポーツ環境を整えることを目的としています。

今回、国際女性デー(3月8日)を記念し日本で二つ目の対象都市を加え、プレー・アカデミーは遊びやスポーツを通じて女の子をエンパワーするために、大阪府と東京(首都圏)の地域コミュニティで連携するパートナー団体の募集を開始します。詳細は下記の申請方法をご覧ください。

大坂選手:「大阪は私にとって特別な場所なので、プレー・アカデミーを通じて大阪のコミュニティをサポートできることをとても嬉しく思っています。」

プレー・アカデミーのミッションは、3歳まで大阪で育った大坂選手の身近なものに由来します。日本人の母親とハイチ系アメリカ人の父親を持つ彼女には、幼少期に母親が彼女と姉のまりさんを連れて大阪・靭公園で遊んだ思い出があります。それもあり、2019年に彼女が大阪へ凱旋し、日本の地で初優勝を果たした東レ・パン・パシフィック・オープンはかけがえのない瞬間となりました。

Naomi Osaka holds trophy after winning tournament in Japan
画像2 大坂なおみ選手は、東レ パン パシフィック オープンテニストーナメント2019で、彼女の誕生の地である日本での初めてのタイトル獲得 ©AP

幼少期からテニスに打ち込んできた大坂選手はやがていくつものグランドスラムを制覇し、ソーシャル・ジャスティス(社会正義)の代弁者となりました。

一方で、彼女はすべての女の子が自分と同じような機会に恵まれているわけではないことを認識し、それについて何か行動を起こさなければと感じていました。これが、彼女がナイキとローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団と手を組みプレー・アカデミーを設立したきっかけです。

若い女の子たちが、自分の夢を追いかけ、やりたいことをやるためのリソースと機会が与えられることを願っています。目標は、純粋に平等な機会を提供すること、そして可能な限り幸福を鼓舞することです。

– 大坂選手

大阪に関して、女の子がスポーツに参加する機会における課題があることがわかっています。日本スポーツ協会によると、大阪府で活動するスポーツ少年団の約半数が男の子を対象とする野球やサッカーを取り扱っています。また、11歳から18歳世代の団員全体のたった20%が女の子となっています。

大坂選手:「信じられない数字です。だからこそ私はプレー・アカデミーを始めたのです。

女の子にとって、スポーツや運動の機会を持つことは、一般的な健康やウェルネスのためだけでなく、精神的なウェルビーイング、社会性、リーダーシップやチームワークなどのスキルを身につけるためにも重要です。

リソース面でのジェンダーギャップのほとんどないテニスは大変恵まれていますが、他の多くの女子スポーツが男子スポーツに比べて遅れています。このような状況が何年もかけて解決していくことを願っていますし、プロだけでなく草の根レベルでもこの問題に取り組みたいと思っています。」

このプログラムでは、地域コミュニティ団体に対し助成金とキャパシティ・ビルディング研修を提供し、ジェンダーインクルーシブな研修を受けたコーチによる指導や楽しくポジティブな遊びの体験を届けます。2022年の追加パートナーとして、NPOモンキーマジックとスポコンが仲間入りし、現在では以下を含む計10団体を東京、ハイチ、ロサンゼルスで支援しています。

東京(首都圏):NPO大和シルフィード・スポーツクラブ、日本YMCA同盟、流通経済大学

ロサンゼルス:Beat the Streets、First Break Academy、Kids Enjoy Exercise Now、Pete Brown Jr. Tennis and Academic Program

ハイチ:GOALS Haiti

大坂選手:「若い女の子たちが、自分の夢を追いかけ、やりたいことをやるためのリソースと機会が与えられることを願っています。もちろん、誰もがプロアスリートになれるわけではありませんが、それが実現可能であることを知ってほしいのです。そして、残りの99%の人たちにも、心身ともに健康でアクティブなライフスタイルを楽しんでほしいのです。目標は、純粋に平等な機会を提供すること、そして可能な限り幸福を鼓舞することです。」

申請方法

首都圏や大阪府で活動する地域コミュニティ団体が助成金を希望する場合、関心表明(EoI)フォームを提出ください。フォーム提出前に必ず申請ガイドラインを慎重にご確認ください。

提出期限は2022年4月25日午後17時(日本時間)迄です。すべての関心表明が審査された後、選考された団体に対して、約一カ月以内にローレウスから公式の申請プロセスへ招待し最終選考を実施します。

プレー・アカデミー with 大坂なおみの詳細はローレウスウェブサイトをご覧ください。

文: Play Academy