ローレウス・グローバル・サミットでスポーツが言葉の壁を越え、ユースプログラムのリーダー達を繋げる

Group photo of Summit participants after playing sport
Play Academy partners from Japan led a sports session with

3ヵ国の共通言語はたった一つ、『スポーツ』。

ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで6月20日から22日の三日間で開催されたローレウス・スポーツ・フォー・グッド・グローバル・サミットに、プレー・アカデミー with大坂なおみの拠点であるハイチ、日本、アメリカからのコーチを含め、400名以上のプログラムリーダーらが参加。

より多くの子どもたちが体を動かすことを目的としたナイキの Made To Playの支援を受け開催されたこのサミットは、スポーツとジェンダー平等における女の子へのコーチングに着目。世界の 43 ヵ国を代表する約 170 のプログラムが参加型のワークショップや、パネルディスカッションを通してネットワーキングする貴重な機会となった。

プレー・アカデミーの助成団体GOALS Haitiのキャシー・マクアリスター氏は、「このサミットは本当に刺激的でやる気を起こさせるものだった。スポーツを社会の変革のために活用している多くの個人や団体と同じ場にいられたことを光栄に思う」と語り、「沢山の国とスポーツが代表されていて、とても素晴らしかった」と話した。

Coaches from Play Academy grantees in Los Angeles got to network with Laureus’ global partners at the Summit

日本でプレー・アカデミーが支援するサッカークラブ大和シルフィードを代表してサミットに参加した橋本紀代子氏もこのグローバルな環境に共鳴を表した。

「自分の団体、日本の団体以外にも沢山の色々なアクションをされている団体さんに逢えて良かった」と話す。

開発のためのスポーツの専門家からは女の子へ投資する重要性や、コーチの資質についての見解を発表。分科会セッションではさまざまな草の根団体が主導し、ジェンダー平等への障壁を取り除く実践的な方法を共有し合った。

「パネルディスカッションの1つで、AIAのアミタ・チャウドリー氏が団体の役員の約90パーセント以上が昔スポーツをやっていたから、若い世代にスポーツを浸透させていくことが社会全体を変えていくという大きい話をされた。 私のアクションはまだ小さいものですが、これが大きいアクションに繋がっていくのだな、とちょっと自信が持てた。」

Play Academy’s training partners S.C.P. Japan led a practical sports session

フランス、ドイツ、メキシコ、日本、イギリスからの参加者は独自のスポーツプログラムのセッションを主導し、学んだことをフィールドで実践する機会を得た。日本からはプレー・アカデミーが支援する5団体とトレーニングパートナーとして S.C.P. Japanが協力し、チームビルディングゲームを実施。参加者の交流を促すために日本のことわざなども取り入れた。

「たくさんメモを取りましたが、そのほとんどはリーダーシップスキルを向上させる方法や、もっとスポーツで女の子たちに投資する方法についてでした。他のパネリストの話を聞いて、プログラムを提供する中で苦戦しているのは私だけではなく、私たちの取り組みをもっと合理化する方法があることを学びました」と、プレー・アカデミーのLAを拠点とする支援団体のKids Enjoy Exercise Now LA (KEEN LA) のコーチ、リア・パブロ氏は述べた。

3 日間に亘って開催されたサミットでは、場所に根ざしたプログラミング(place-based programming)にも焦点を当てた。 参加者は、より多くの女の子を動かすためのローレウス・スポーツ・フォー・グッド・シティーズとパートナーの取り組みについて学んだ。 その一例にプレー・アカデミーの支援団体であるGOALS Haitiも含まれており、変化のどのような影響があったかが共有された。

「インドの方が困難を乗り越えて変わったと話を聞いて、スポーツをが持ってる力は大きいな、世界では色々な動きがあるんだな、と学びになって良かった」と、橋本氏は話す。

さらにマクアリスター氏は、「各組織には感動的な立ち上げストーリーがあり、ここにいる全員が若者—特に女の子たちの人生に変革をもたらすことにパッションを持っている。 同じ課題に取り組んでいる多くのリーダーとつながり、自分のモチベーションがあがった。今後これを活動に取り入れ、ハイチのスタッフとも共有したいと思う」と話した。

文: Play Academy